« 「茨城の山探検」オープン山行休止の連絡。 | トップページ | 「茨城の山探検」オープン山行第16回の山行記録(2012.6.3) »

2012.07.02

八溝山天然林を歩く(2012.5.30)

八溝山と言えば車で山頂まで行くことが出来るが、それでは味気ない。登山道も何本かあり、蛇穴から歩いたこともある。八溝湧水群コースや日輪寺経由のコース、高笹山から唐竹久保へと降る縦走コースなども歩いたことがある。干支の亥年の時に山頂から「猪集」まで歩いたが、大梅(中本)登山口からはまだフルに歩いていないので宿題となっている。色々と調べてみるとまだ歩いていないところもあり、栃木県との県堺尾根も宿題である。

今回八溝山に保護されている天然林があると聞いたのでここを歩いてみることにした。この地区は「八溝山天然林保存会」という組織を関連地区の方々が立ち上げて保存しようと運動された所で、現状では棚倉森林管理署が「八溝山アカシデ・ケヤキ林木遺伝資源保存林」として平成2年3月31日に設定されている。(法的規制:保険保安林(昭和56年3月)、都道府県立自然公園第1種特別地域(昭和43年7月12日)、鳥獣保護区)
更にこの森の中には福島民報新聞社が選んだ「ふくしま遊歩道50選」がある。兎に角美しい自然林に出会えるだろうとシロヤシオにはちょっと遅いが出掛けてきました。
現地に立てられていた看板の写真を下記に掲載しますので、場所と遊歩道などはこれで確認してください。どうせ歩くならオーソドックスに茗荷林道からアプローチしました。
Img_2862_640x480

県道196から八溝天然林への分岐には道路標識があるのでわかり易い。茗荷川沿いの茗荷林道をどんどん奥へと進むとやがてゲートがあり、その手前に駐車スペースがある。ここから天然林の入口となる林道終点までは3~4km位だが歩くことになる。ゲート前に「伐採作業中につき関係者以外の立入りを禁止します」(真名畑林業)の看板が立てられていたが、折角来たので行ける所まで行くことにして左側の林道へと入る。両側は植林された森であるが、沢沿い所々に小灌木がありミツバウツギが咲いていました。
Img_2836_640x480 Img_2837_640x480 Img_2838_640x480 Img_2840_640x480

「この先伐採作業中」の看板が道路脇に立っていました。(写真ではよく読めませんが…)
道路脇の沢も少し深くなって向かい側から滝が流れ込んでいました。伐採作業をしていたのは沢を挟んで向かい側の奥の方の植林の中のようで音だけがよく聞こえてきましたが、通行には何ら支障なく、看板がたくさん立っていました。間伐作業のようで、安全に関する色んな看板で、間伐の現場でこういうのを見るのは初めてでした。(「安全第一」「災害0への挑戦」「足もと注意」「場内くわえタバコ禁止」「指差呼称」「伐倒作業時呼子合図」「機械の点検を確実に」など)
Img_2848_640x480 Img_2850_640x480 Img_2851_640x480 Img_2852_640x480

林道歩きも周りの景色や草木などを観察しながら歩くと飽きることはない。水源かん養保安林の看板があった。これをよく見ると一番奥の緑色の線で囲われた所が保健保安林と書かれており、地図上では林木遺伝資源保存林と書かれている所が目的地だ。
ウツギの花を眺めたり、蕗を眺めたり(帰りに少し頂いて帰ろうかな…)、杉の美林を眺めたりして初めての道を楽しみながら歩いた。
Img_2855_1024x768 Img_2859_640x480 Img_2860_640x480 Img_2861_640x480

ゲートから1時間ほど歩いて林道終点についた。奥の所に「八溝山アカシデ・ケヤキ林木遺伝資源保存林」と「八溝山鳥獣保護区」、自然公園特別地域」の看板が立っていました。
「鳥獣保護区」の看板は期限切れとなっていますが、今も継続されているはずです。
この看板から少し引き返した所に赤布の印があり、道標はないが沢を渡って左へと入る。暫く行くと沢沿いの山道となった。看板に書かれていた遊歩道の地図を頭に入れて分岐場所を気を付けながら歩く。
Img_2862_640x480_2 Img_2863_640x480 Img_2865_640x480 Img_2868_640x480

植林帯から離れて天然林の中に入ったようで木に名前が書かれた札が付けられている。ケヤキ、イタヤカエデなどの大きな木が生えていて中々雰囲気が良い。沢が二股に分かれている地点に着いた。この辺りが遊歩道の分岐地点のようだが、踏み跡は右の沢沿いにしかない。右沢沿いの踏み跡を少し進むと「保健保安林」の標識があった。予定では遊歩道を時計回りに歩くつもりでいたので、左沢への踏み跡はないが適当に歩きやすい所を拾って歩くことにした。
Img_2871_640x480 Img_2872_640x480 Img_2873_640x480 Img_2875_640x480

ラショウモンカズラの花が咲いていた。踏み跡も見えないので初めは沢沿いに適当に歩いたが、途中からは沢の中を歩くのが一番良さそうなので、石がガラガラしている所だが水は枯れているし邪魔な下生えもないのでそこを歩いた。やがて沢が右にカーブして傾斜が緩くなると左の稜線が近くなる。山ツツジの赤が良く目につく。適当な所から沢を離れて左の斜面を登って稜線に出ると登山道に出た。
Img_2876_640x480 Img_2878_640x480 Img_2880_640x480 Img_2883_640x480

登山道を30m程進むと標識があった。「茗荷に至る」と書かれており本来ならここへ出てくることになるのだろうが、ちょっと入ってみても踏み跡不明瞭で且つ傾斜が急なので沢からこの踏み跡を見つけるのは難しいと思う。少し歩くと又高笹山-八溝山縦走路の標識がある。登山道にシロヤシオの散った白い咲き殻がたくさん落ちていた。シロヤシオの大木があちこちに見られます。やがて茗荷へと分岐する三叉路に出た。(矢祭町茗荷に至る)
Img_2885_640x480 Img_2886_640x480 Img_2888_480x640 Img_2891_640x480

丁度お昼となったので近くで昼食休憩。今日も誰にも出会わない静かな山行である。
茗荷への分岐にはミズナラの木に赤い標識が目立つように付けられていました。鳥獣保護区の看板やヤマモミジの名板もありました。ここは踏み跡もはっきりしている「ふくしまの遊歩道50選」の道のようで、地形図では傾斜のない尾根の上を先端まで通じているようだ。
ヤマツツジやヤシオツツジの大木がたくさんあるが、シロヤシオの方はほとんど散ってしまっていて残念。
Img_2892_640x480 Img_2893_640x480 Img_2895_640x480 Img_2896_640x480

いろんな木に名板が付けられているが、私には名板なしでは同定できない木が半分近くある。ネジキ、リョウブ、ミズナラ、バイカツツジ、…
Img_2897_640x480_2 Img_2898_640x480 Img_2899_640x480 Img_2900_640x480

矢張り天然林はとても良い雰囲気で、この辺りはシロヤシオが多いので来年春の花の時期には再訪しようと思いました。尾根の先端までは色んな木の名板を見ながら遊歩道を楽しみました。ナツツバキ、タカノツメ、ウラジロノキ、クマシデ、アカシデ、イヌブナ、…。
尾根先端からは急斜面をジグザグに下の沢へと左斜面を下りました。沢に降りついてから沢沿いに下りますが途中沢が広くなった所に出ました。そこにはたくさんのベンチが置かれていました。
Img_2901_640x480 Img_2917_640x480 Img_2920_640x480 Img_2921_640x480

ここは休憩場所のようで、八溝天然林・ふくしまの遊歩道50選と書かれた立派な看板が立てられていました。天然林保存会の方々が整備されたのでしょう。最初にここに来ればいいのかもしれない。ここから100m程降れば行きに分岐した二股の沢の所に出ました。
Img_2923_640x480 Img_2926_640x480 Img_2930_640x480 Img_2932_640x480

ユキザサの花を見ました。元来た道をゲートまで戻って今日の山歩きは終わりました。なお、林道終点の奥の看板の上に登った所に「八溝山天然林保存記念碑」の石碑が立てられていました。(昭和35年1月)
ゲート帰着14:50、行動時間約5時間の山遊びでした。
天然林を訪れるには八溝山山頂からアプローチするのも良いかなと思いました。(終わり)
Img_2934_640x480 Img_2935_640x480 Img_2937_640x480 Img_2941_640x480

« 「茨城の山探検」オープン山行休止の連絡。 | トップページ | 「茨城の山探検」オープン山行第16回の山行記録(2012.6.3) »

山歩き」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 八溝山天然林を歩く(2012.5.30):

« 「茨城の山探検」オープン山行休止の連絡。 | トップページ | 「茨城の山探検」オープン山行第16回の山行記録(2012.6.3) »

フォト
2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

いばらきの山日記 INDEX

最近のトラックバック

カテゴリー

  • 山歩き
  • 山登り
  • 日記・コラム・つぶやき
  • 登山