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2012.07.18

奥久慈男体山のミヤマスカシユリ(1)(2012.7)

7/4に男体山の健脚コースを往復、ニッコウキスゲ、シモツケ、オカトラノオなどが咲いていた。その後どんな具合かとまた7/16に男体山に出掛けた。登りは健脚コース、降りは一般コースを下りましたが、男体山の人が近づけないような崖でオレンジの花があちこちで見られた。前にも見たことがあり、これまであまり気にしていませんでしたが、興味があるので近くで見たいと思いつつ崖の上に出て見たりしながら行く途中で、偶々近くで蕾の付いたものを発見し写真に撮って帰り調べてみました。
7/18にこの蕾が咲いているだろうとまた出掛けて咲いている所の写真を撮ってきました。

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この植物を調べました所、ミヤマスカシユリと言う珍しい貴重なユリであると分かりました。
「ミヤマスカシユリ」に関してわかり易く書かれている茨城新聞の記事を見つけましたので下記に引用します。ご覧ください。

『★地球再発見<65> ミヤマスカシユリ
  
2010/07/16 () 本紙朝刊 きらっと  A版 8頁  茨城新聞
岩壁にひっそり咲く
7
月になると、県北西部にある久慈山地の岩壁に橙赤色(とうせきしょく)のユリの花を見ることができます。ミヤマスカシユリです。

袋田の滝や男体山などの岩壁は、海底火山の噴出物により形成された火山角礫(かくれき)岩でできており、険しい地形となっています。ミヤマスカシユリは、この火山角礫岩の岩肌から、茎を下向きに伸ばして、花びらを強く反り返らせた上向きの花を数輪つけます。また、葉が非常に細いのも特徴です。

スカシユリの名前は、花びらのつけ根が細く、花びらの間にすき間が見えるので「透かし」百合(ゆり)となりました。花は似ていますが、近縁のスカシユリやヤマスカシユリは茎が直立するので、ミヤマスカシユリと区別することができます。
ミヤマスカシユリは、1942年に埼玉県の武甲(ぶこう)山で発見され、この山の石灰岩岩壁にのみ生育する植物と考えられていました。それから20年以上経過した1965年、茨城大学の鈴木昌友氏が、袋田にあるユリが武甲山のミヤマスカシユリとまったく同じ植物であることを発見し、植物の研究者たちを驚かせました。武甲山が石灰岩採掘により生育環境が悪化しているのに対し、茨城の生育地はミヤマスカシユリの個体数も多く環境は良好に見えました。
しかし、今では、茨城の生育地でも心ない人による乱獲などで個体数が減少し、人が近づけないような断崖(だんがい)にひっそりと生育するのみとなってしまいました。そのため、環境省や県では、レッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)種に指定しています。
県北西部の火山角礫岩上には、ミヤマスカシユリのほか、フクロダガヤやヤハズハハコなど特有の植物が生育し、植物の分布上重要な地域となっています。
県自然博物館はTEL0297382000。(資料課 国府田誠一)

ミヤマスカシユリ 
ユリ科の多年草。海岸に生えるスカシユリの変種とされる。埼玉県武甲山の石灰岩上にのみ生える植物と考えられていたが、のちに本県久慈山地の火山角礫岩上にも生育することがわかった。火山角礫岩上には、ほかにフクロダガヤなど特有の植物が生育。』(引用ここまで)

★ミヤマスカシユリは国(環境省レッドリスト)カテゴリでは「絶滅危惧 IB類、茨城県版レッドデータブックでも絶滅危惧種に指定されています。大切に保護していきたいものです。

ウィキペディアで見るとスカシユリの変種(.var)ということで
和名(学名):ミヤマスカシユリ
(Lilium maculatum Thunb. var. bukosanense (Honda) Hara)
 

分布:日本の中部地方以北の太平洋側の山地(埼玉県、茨城県)
特徴:埼玉県の武甲山で発見された。ほか茨城県の山地にも散在している。石灰岩地を好み、茎は下垂して伸び、葉は広線形。花期は7月で、上向きに花をつける。花被片は強く反り返る。太平洋岸側の個体の特徴があり、太平洋側の個体から分化したと考えられる。

★鍋足山の湯草側の民家のおじいさんとお話しした時に、「岩崖にオレンジユリと言うのが7~8月頃咲くのだが見たことがあるか」と聞かれたことがある。咲いている所を見るのはよく分かってないと難しいというようなことを言われた。うちの庭に1本生えているともう花の終わった状態のユリを見せてもらった。その後何回も鍋足山に足を運んでいるが、まだ見ていない。このオレンジユリというのはミヤマスカシユリのことのようである。

★茨城県の「自然環境保全地域」というのが14ある。その中で自然環境の特徴が記述されているが、ミヤマスカシユリという植物名が書かれているのが2か所(鍋足山と地割)ある。従ってこの辺りにもミヤマスカシユリはこの時期に咲いていると思われます。
名称:鍋足山自然環境保全地域
所在地:常陸太田市上高倉町、小中町
指定年月日:昭和501223
自然環境の概要:安山岩質集塊岩からなる急峻な地形,岩壁に生育するフクロダガヤ,ミヤマスカシユリ,アオホラゴケ等

名称:地割自然環境保全地域
所在地:常陸大宮市諸沢
指定年月日:昭和6081
自然環境の概要:安山岩質集塊岩の特異な地形,ウチョウラン,ヒナラン,ミヤマスカシユリ等の特殊な着生植物

★ミヤマスカシユリがもっと身近に見ることが出来る場所は、袋田の滝である。この時期滝展望台からも見ることが出来ます。山登りなど苦手の方はこちらでご覧になればよいと思います。
118号から袋田の滝へ分岐する交差点の近くにあるお寺の龍泰院の住職さんとは、一度私も訪ねていってお会いしたことがあり面識がありますが、この「袋田の住職」さんの「山寺日記」にミヤマスカシユリの事が詳しく出ておりますのでご覧になると参考になります。((2)へ続く)

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コメント

これは、素晴らしい。以前から、茨城の山はどうして植生が貧弱なのだろうとか思っていましたが、山頂までヤブに覆われるほどだから、本来、自然が豊かなはず。

そう考えた時に、盗掘でみんな持っていかれてしまったのでは?と考えているのですが、実際どうなのでしょうか?

NYAAさん、コメント有難うございます。確かに過去に盗掘などは行われたと思います。生える所は安山岩質集塊岩の崖を好むようなので、人の近づき難いそんな所が今は残っているのだろうと思います。大事にしたいですね。

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